記者  「最初に殺意を抱いたのはいつ頃?」
ルイージ「GBソフト、スーパーマリオランドです」
記「それは何故?」
ル「ハゴされたんです。登場すらしてない」
記「それは酷い…」
ル「ブラザーズとしてデビューしてずっと一緒だったのに…
  やられたって思いましたよ…まぁタイトルにブラザーズが
  入ってないから仕方ないかなとは思いますがね」
記「心が広いですね。では嬉しかったのは?」
ル「カートですかね」
記「カート?」
ル「スーパーマリオカートです」
記「え?それは何故…?」
ル「あれってただレースをするんじゃなく相手の邪魔するじゃないですか。  甲羅だの、バナナで。それでね(笑)」
記「お兄さんの邪魔を(笑)」
ル「ええ(笑)もうスターを取った時なんかマリオに突撃ですよ。
  クッパ城ではワザとぶつかって溶岩に落としたり(笑)」
記「ははは(笑)」
ル「あれはスカッとしたなぁ~しかもピーチに愚痴ってるんですよ。
  ルイージが邪魔するって」
記「ピーチ姫はどんな反応を?」
ル「そういうレースでしょ?って(笑)もうね~本当嬉しかったですよ」

記「では次に殺意を抱いたのは?」
ル「もちろん、スーパーマリオRPG…」
記「あぁ…」
ル「またハゴですよ。EDに1回出るだけ。しかもこれは2ちゃんねる…?
  ですか?そこの掲示板では神ゲー扱いらしいですし…」
記「しかもヒットしましたからねぇ…」
ル「えぇ。俺が出ないのに売れるなんてね…あぁ後、同時期に発売した
  カービィDXも嫌いです」
記「どうしてですか?」
ル「他のキャラのゲームなのにね、任天堂のゲームという理由で
  ゲスト出演してるんですよ」
記「えっ!マリオ出てましたっけ!?」
ル「カービィ君がストーン時にたまにマリオになるってやつ。
  何、調子こいてんだヒゲデブって感じです」
記「そんなのがあるんですね~」
ル「まぁこれは知らない人もいるからいいかな」
記「心が広いですね。そして時代は64へ…」
ル「そう。スーパーマリオ64…」
ル「今考えるとね…64からかなぁって思います」
記「え?何が…でしょうか?」
ル「差別の強化…です。SFCのスーパーマリオワールドって分かります?」
記「えぇ分かります。あれは随分ハマりました」
ル「あれまではまだ僕も出てて使用可だったじゃないですか。据え置き
  アクションマリオシリーズでは最後の栄光だったと思うんです」
記「考えてみればそうですね…その後キューブで出るサンシャインでも
  使用不可ですしね…」
ル「そう…でもまぁ64時代は差別強化だけど…良かったな…」
記「心が広いですね。その理由は?」
ル「カート64、パーティ、ゴルフ、テニス、スマブラ…
  マリオに反撃し放題です
記「どのような反撃を?」
ル「カート64ではあまり反撃出来ませんでした。パターンを読まれて
  しまって…パーティではミニゲームありますよね?あれでユーザーが
  見てないとこで邪魔したり、テレサの場所では必ずマリオからコイン
  やスターを奪ったりです。」
記「ほーう(笑)」
ル「ゴルフではあいつのグラブを全部パターにしました。テニスでは
  ボールを打ち返す時にラケットでワザと頭叩いたり…敵チームの時は
  必ずマリオの顔に僕のスマッシュが当たるように狙い撃ちしました」
記「スマブラではどんな反撃を?」
ル「皆さんのご想像通りです(笑)」
記「なるほど(笑)では携帯機でのお兄さんへの殺意は?」
ル「マリオにはないですね。強いて言えばパッケージ決める人。俺も
  でかく載せてくれってぐらいですかね。まぁ全パッケージそうですが」
記「でも何故お兄さんへはないんですか?」
ル「マリオよりもワリオがムカつくからです。
  もうね、誰だお前。って感じです。いきなり出てきてマリオのライバル。
  しかも僕より先に主役になりましたからね。」
記「そういえばそんな奴いましたね~」
ル「あれのせいで存在感が薄くなりましたからね。ライバルすら僕には
  いないと………だからワルイージ君が出た時は彼に大感謝です」
記「そうですか(笑)ワルイージさんとは普段の付き合いは?」
ル「良く飲みに行きますよ。二人で愚痴ったり、キノピオいじめたり…多分…
  一番の親友です」
※ルイージの思い込み
記「ワルイージさんとは仲良しということですが他のキャラはルイージ
  さんのことをどう思ってるんでしょうね?」
ル「あぁこの前ねぇ、聞いたんですよ。敵キャラ達にマリオと僕は
  どっちが好きかって」
記「へぇ~皆さんどんな意見でしたか?」
ル「僕の方が良いって全員言ってました」
記「それは良かったじゃないですか!」
ル「でもね…理由がね…」
記「どんな理由だったんですか?」
ル「…あまり踏まないから」
記「踏まない?」
ル「えぇ。結局はほとんどの方が1Pで操作するでしょ?だからマリオの
  使用率が高いわけです。そうするとマリオの敵キャラ達を踏む比率
  が多くなる。」
記「あ、なるほど」
ル「聞いた後にクリボーもノコノコもメットも、
  お前踏まないから良い奴だよな~って去って行きました…」
記「そういうところでまた殺意が芽生えるわけですね」
ル「そうです。あげくにヨッシーも同じようなこと言ってましたね」
記「ヨッシーもですか…?」
ル「えぇ。さっきと同じ理論で、お前あんまり乗らないから好きだぜって」
記「でも好かれてる分、良いじゃないですか」
ル「別に好かれなくても良いから…目立ちたかったですよ」
ル「あぁ、思い出した。かつてのブラザーズ2では人気者に
  なれたんですよ」
記「そういえば、ルイージさんのほうがジャンプ力ありましたよね」
ル「そうそう、俺のほうが高くジャンプした時のマリオ、
  すごいびびって(笑)
記「ほほう」
ル「『やるじゃないかルイージ!』とか言って持ち上げてましたけど、
  最初にびびった一瞬が忘れられなくて笑いをこらえるのが大変でした」
記「ルイージさん努力家ですもんね」
ル「分かってくれます?(笑)最初の頃はマリオと同じ体系だった
  んですけどね。さすがにこのままじゃまずいぞ、と」
記「あー、それでスリムになってジャンプ力が増したんですか」
ル「ちゃんと足腰も鍛えなおしたんですよ。クリボーたちも応援して
  くれたりして」
記「でも2だと使用率上がって、踏んじゃったりはしてません?」
ル「一応、あいつらには遠慮して飛び越えるようにはしてました(笑)」
記「やさしいんですね(笑)そんなルイージさんの良さをもっと多くの
  人に知ってもらいたいです」
ル「少しでも俺の良さを知ってもらうために、
  かつてのボンボンの連載でマリオを助けた事があるんです」
記「え?助けちゃったんですか!?」
ル「いやマリオが死んだら、それこそ本当に俺が目立てなくなっちゃい
  ますからね。情けない話ですけどマリオがいるから俺も食いつないで
  る訳で」
記「なるほど…」
ル「一度死んだと見せかけての登場だった上に、マリオを助けたってことは  かなりポイント高かったんですけどね…」
記「お兄さんにはピーチ姫というある意味公認の相手がいますが、
  ルイージさんはそのあたりは…」
ル「ご想像にお任せします…
  と言いたいところですけど一応相手はいますよ」
記「おぉ!それは一体誰なんでしょう…?」
ル「あなたも意地悪だなあ(笑)デイジーですよ、デイジー」
記「あー!デイジー姫ですか!」
ル「ずっと日陰にいたデイジーを、俺がテニスに誘ったのが付き合いの
  始まりだったですかね」
記「スポーツマンのルイージさんらしい素敵な出会いですね」
ル「その後は、皆さんの知っての通りです。
  最近では完全にピーチの対抗キャラとして定着してきていますね」
記「デイジーは日の目を見ましたけど、ルイージさんはなかなか目立つ
  機会が少ない、と」
ル「まあ、それは事実ですが(苦笑)ワリオたちほどアクが強い訳では
  ありませんから」
記「なかなか難しいところですね。でもルイージさんはデイジー姫の
  どこに惹かれたんですか?」
ル「…あいつ優しいんです、俺がピーチに無視されていた時も親身に
  なって考えてくれましたし」
記「あらあら、これはお熱い(笑)でも、なんでピーチがそういう態度
  を…まさかルイージさん」
ル「はは、ちょっと、ね…。ここだけの話ですけど、実は
  (ゴニョゴニョ)」
記「ああ…男なら一度はやってしまいますよね。私も昔ありました」
ル「最初はすぐ返すつもりだったんですよ。でもちょうどマリオに
  見られて」
記「災難ですね…」
ル「もうその時は本気で死を覚悟しましたね。
  怒ったピーチ恐ろしいんですよ、俺らが力いっぱい殴らないと
  壊れないブロックすら、歩くだけで破壊しますし」
記「それはひどい」
ル「逃げる途中でクリボーたちが、焼け焦げていくのを見て
  少し心が痛みました」
記「ある種の戦友が(笑)」
ル「ええ(苦笑)」
記「ファンの間でも黒歴史とされているルイージマンションに
  ついてですが」
ル「あー…ファンのかたにも本社のほうにも謝る事しか出来ませんね」
記「と言うと、どういうことでしょう?」
ル「いやね、岩田社長が君なら出来るよって言ってくれたんですよ。
  その時は本当に嬉しくて」
記「社長直々にですか(笑)随分期待されていたんですね」
ル「俺自身、ついにマリオに並んだ!いや超えた!と思いましたよ。
  でも…それであの売り上げでしょう?売ることが全てではないに
  しても、もっと俺が頑張れていれば、GCも普及したのかと思うと
  申し訳なく…」
記「掃除機のアクションや暗めの作品背景が、肌に合わなかった人も
  多いみたいですね」
ル「でしょうね。俺もあれを扱うのには苦労しましたし」
記「掃除機の癖にですか」
ル「ムカついたので、ルイージマンションのクランクアップの時に
  改造して車にしてやりました
(笑)」
記「あぁ!それで新しいマリオカートで掃除機が(笑)」
ル「意外と乗り心地いいですよ。そうそう、
  実はワルイージ君のショベルカーも俺が設計したんです」
記「本当に?(笑)さすがルイージさん、器用ですね」
ル「はは、掃除機以来凝ってしまって。廃棄されていたラムドーザーを
  元に、彼好みにと」
記「美しき友情といったところですか」
ル「いつも世話になってますからね。これでキノピオいじめにも
  精が出るって喜んでましたよ」
記「キノピオも災難ですね(笑)」
ル「でも…」
記「でも?」
ル「一番の災難はノコノコかなと
記「ああ…今回はカロンに取って代わられてましたっけ」
ル「そうなんですよ、あいつ、いつも他の敵キャラに自慢してました。
  俺、マリオカートに出てるんだぜって…。 俺と同じで目立たない
  から、カートでは活躍できて嬉しかったんだろうなあ

記「64で一度外れたものの、根強いファンの声もあってGC版で
  復活してましたからね」
ル「ええ。その事もあって、今回も大丈夫だろうと共演を楽しみに
  してたのですけど…」
記「それも束の間だった、と言う事ですか…」
ル「実は俺、64に出演しているんですよ。」
記「え、本当ですか?」
ル「えぇ。ほんの少しですが(笑)」
記「どこで出演なさっているんですか?」
ル「手タレとして出演してます
記「手タレ?」
ル「えぇ。ゲームが始まってすぐにマリオの顔面がでてくるでしょう」
記「あぁ、でてきますね」
ル「そこでマリオの顔をめちゃくちゃにしているのが俺の手なんです
記「そうなんですか!?」
ル「岩田社長が是非君にやってほしいと言われまして…」
記「社長直々にですか」
ル「社長は僕のこと嫌いなんでしょうね。ルイージマンションと言い」
記「でも引き受けたんですね、手タレを。気が引ける、
  なんてことはなかったんですか?」
ル「もちろん気が引けましたよ!その時はまだ大した差別なんて
  ありませんでしたし、もちろん殺意も抱いていませんでしたし…」
記「やはり優しいんですね(笑)」
ル「あはは…仮にも兄ですから。しかし社長の頼みとなると断れなかった
  んです。それで目を瞑って鼻を思い切り引っ張ったんです。
  そしたらこれがまたおもしろくって
記「おもしろい…?や、やはりその時から殺意があったのでは…」
ル「いえいえなかったですよ。しかしあの時手タレを引き受けて
  よかったと思います。まさか自分がこんな有り様になるなんて
  思ってもいませんでしたからね」
記「やられる前にやったって感じですか?」
ル「えぇ。また手タレの仕事来ないかなぁと思ってるんです。
記「ルイージさんって、実は女性の方に人気があるらしいですね」
ル「え…あぁ…あ、いや、そんなことないですよ(笑)」
記「どうかしました?」
ル「いや…以前マリオストーリーで兄がある女性の占い師に仕事を
  頼まれたんです」
記「仕事?どんな仕事ですか?」
ル「仕事と言うか…ただの依頼なんですけどね。依頼の内容が、
  俺のサインをもらってくることだったんですよ」
記「はぁ、なるほど。やはりルイージさんは女性にモテる、と」
ル「あ、いやいや。そういうことを言っているわけではなくて。」
記「と言うと?」
ル「たいしたことじゃないんですけど…あの時のマリオの顔が
  忘れられなくて。」
記「顔?」
ル「自分はサインを頼まれたことなんてないのに、弟のサインを
  もらってこないといけないんですよ?」
記「あぁなるほど。さぞ劣等感に満ちた顔だったんでしょうね。
  でもどうしてそんな屈辱的な依頼をお兄さんは引き受けたんでしょう
  かね。」
ル「お礼のアイテム欲しさです」
記「さほどレアなアイテムだったのですね。
  しかしアイテムを手に入れるためなら手段を選ばない…
  やはりお兄さんはすごい人のでは?」
ル「ただのバカですよ。結局お礼のアイテムはしなびたキノコだった
  んですから

記「なるほど。ただのバカですね
ル「その後兄が八つ当たりしてきやがったので地下室に閉じ込めました」
記「………で、結局ルイージさんがモテるかモテないかと言うのは…」
ル「兄よりはモテます。兄はヒゲデブですからね。」
記「なるほど。ルイージさんはヒゲだけですものね。」


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